長岡へ行きました。

2018.09.15 Saturday 10:13
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    好きな作家とはなんとなく恐れ多くて言えないのが司馬遼太郎だ。

    では何をもって好きというかということですけれど、

    とにかく、積極的に読もうとはできない作家。

    単純に読むのが大変なので、私には覚悟がいるのだ。

    私の周りでこの人の本を読んだという女性はあまりいないから

    司馬の本の話をする機会もない。(男性は多いです)

    みんなどれくらい読んでいるのだろう。

     

    それでも私がここ数年の間に2回も読み直したのが2つある。

    ひとつが『坂の上の雲』、そしてもう一つが『峠』

    本日はこの『峠』のことです。

     

    この本を読むまで河井継之助のことは知らなかった。

    2回も読んだのはこの人物が何故だかやたらと気になるからだ。

    この河井継之助、司馬遼太郎から植えつけられた印象は

    とにかく気の毒な人だなぁということだった。

    (「植えつけられた」と書きましたが、私にとって司馬はそういう作家

     上から目線、押し付け、洗脳される、こんな感じ)

    貧しい国の財政・藩政を立て直し、民のことを思い…

    でもこういう話はそれなりに他藩にもあります。

    有名なところでは上杉鷹山とかね。

    しかし彼は生きた時代が悪かった。

    戊辰戦争、東軍にも西軍につかず、中立でいたかった。

    でも小千谷で新政府軍の若くてアホなお使いを怒らせ

    会談は不成功、わずか30分で決裂、

    持参した藩主名で作った嘆願書も受け取ってもらえず

    結局幕府への恩もあったのでしょうね、

    馬曰く、武士として死ぬわけです。

    これが私の河井継之助への印象です。

     

    とにかく気の毒でしょうがなく、

    私はたったそれだけの気持ちで、私としてはあろうことか、2回も読んだ。

    そしてその舞台である長岡がどんなところだろうと、

    ここには河井継之助記念館もあることだし、行ってみたいと思っていた。

    小さな小さな記念館ですが、その嘆願書の写しとその現代語訳が展示されており

    それを読んでいたら、時勢を分析し、戦争の回避を望み、それは民のためであり云々

    (この嘆願書、いくらでもネットに載っていて読めるだろうと思ったらまったくない。

     私はこれ読んで、泣きそうに感動したのだけれど、読めないのが残念)

    これだけ能力のある人材だったわけだけれど、どこかが間違っちゃった。

    それは時代だったかもしれない。

    小千谷会談で若造を怒らせることを言ってしまったからかもしれない。

    多くの藩が新政府につくが、東軍につき、

    それは負けることだとわかっているわけで

    足を撃たれて、結局只見の山の中で死んでしまった。

     

    記念館入ったら、『峠』の映画化の新聞記事のコピーがあった。

    (映画? いつのことだったのだろう。すでに映画化されていたのかな)

    と思って受付の方に伺ったら、最近の、9月に入ってからの発表だという。

    なんと、まぁ。2020年公開予定という。

    役所広司がやるそうです。あらまぁ。ちょいと立派すぎるわねぇ。

     

    2年前、東大阪の司馬遼太郎記念館に行って

    そこに置いてある来館者ノートに

    「『菜の花の沖』と『峠』が好き」とこっそり書いてきた。

    その時のブログにも書きましたが、

    司馬は高田屋嘉兵衛と河井継之助が好きだっただろうと

    龍馬なんかよりずっと好きだったのではと私は思っている。

     

    近くの山本五十六の記念館もついでに寄りました。

    受付の方に「銀座のボルドー ご存知ですか?」と伺ったら

    もちろんその存在はご存知で、でも

    「たしか、閉店されたと伺いましたけれど」とおっしゃった。

    なっ、なんとっ! もう一度でいいから行きたかった。

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